今回は、暗くて長い記事になってしまいますので、苦手な方はスルーしてください。
小町が亡くなった後、ぽて丸というにゃんこが我が家にはいました。
キジトラの女子ですが、名前はぽて丸。
小柄で、まるで妊婦さんのようにぽっちゃりしてて、ぽてぽてチャカチャカと走るんです。
ある日突然、我が家の勝手口の前に青白ストライプの蚤とり首輪をして座ってて、私が出ると目が合った。
ヘンな話ですが、細い首に蚤とり首輪がとてもよく似合ってたんです🙂
お腹空かせてるみたいだけど、缶詰はあまり食べない。すぐにどこかへ行ってしまったので
どこかの猫ちゃんかと思い、そのままになっていました。
それから1週間程して再び現れ、今度は缶詰をガツガツ食べる。
迷い猫かぁ~~と思い、それからも何度か見かけたのでカリカリも与えるとよく食べるんです。
どうも缶詰よりもカリカリが好きみたいで、そのまま我が家の庭に居ついてしまいました。
センター、交番には迷い猫として届けを出したけど飼い主は現れず。
書類を書いて、我が家の猫になりました。
カナが亡くなった後、小町はまだ存命中だったため、発泡スチロールでハウスを作り、我が家の庭で生活してました。
庭からはほとんど外へ出かけず、出かけるのは隣家の庭にある畑で用足しする時くらい😄
大人しい子で、それでも庭にやって来るよその猫とはケンカになって、ある日頭に怪我をしてたので、
その頃小町が亡くなっていたのもあり、うちの家猫さんになりました。それが去年の5月頃でした。
この子、若くはないなと思いましたが5、6歳くらいかなと思ってました。
3ヶ月ほどは平穏な日々でしたが、ある日突然ドタバタとソファの上でケイレンして・・・
もうびっくりして急いで病院へ連れて行くと、「どうしてそれがケイレンだと分かるのですか!?」と、
お天気屋の獣医が忙しいのか何か分からないですが、イライラしながら言いました。
この辺りは曲者の獣医さんばかりで、優秀なようですが、いつも気分の悪い思いをします。
「いや、絶対ケイレンです!!」と言い張り、脳のMRIを撮るため他県の病院へ紹介状を書いてもらいました。
田舎ですからね。なかなかひとつの病院で全てを終わらせられないのです😔
ほとんど歩けず、食事もできなくなっていたぽて丸ですが、危険を承知で麻酔をしてMRIを撮ると、
目と目の間の脳に大きな腫瘍がありました。
脳腫瘍は高齢の子がよくなるようで、「ずっと以前からあったのでしょう」と。
年齢は15歳くらいとなりましたが、最終的には18歳になりました。
目の前が真っ暗になり、頭がクラクラしてしまいました。
このままにしてケイレンを何度も起こさせて死を待つなんてとても考えられず、それなら安楽死?
そんなの心情的にとても無理なので、2週間考えに考え、ぽてちのことばかりずーーーーーっと考えてました。
ケイレンを止めるため、抗ケイレン薬、ステロイドとかの薬を宥めすかせていーっぱい飲ませて、
それでもケイレンは治まらず一晩で6回もなんていう日もありました。
そしてぽてちにとって一番負担が少ないだろう治療をやっとの思いで決断し、
またまた他県へ高速を片道3時間ほどの道のりを週1で6回通いました。
初回の通院日にはもう仮死状態で、起き上がることも出来ず、このまま看取った方がいいのではないかとも思いましたが
予約をしていたし、寝返りを打つのはできていたのでなんとか連れて行きました。
診た獣医さんも「この子はもう…」と仰ってましたが、なんと帰る頃には立ち上がれるようになってました。
でも、ぽて丸は病院通いをとても嫌がり、猫ちゃんて涙を流すのですね。
かわいそうでたまりませんでしたが、悩んで悩んで、
それでも通ってる間とても調子がよくて、以前のぽて丸のようにチャカチャカと小走りして
元気に食事もできるようになり、腫瘍が小さくなってることを期待していました。
そして1ヶ月半の治療が終わって、2週間ほどは元気にしてましたが、ある日再びケイレンが。
私、この時はかなりのショックを受けました。あんなにぽて丸と一緒に頑張って治療に通ったのにと。
ぽてちと私の努力が水の泡です。
それからは再び近くの病院に通って多量のステロイド治療でした。
安楽死も視野に入れて、もう今日こそはお願いしようと病院へ行くのですが、キャリーの扉をカリカリと弱弱しく
引っかいているぽてちを見ていると決心が揺らいでしまってダメでした。
そして最期はお薬をいっぱい頑張って飲んでもケイレンがピク、ピクと止まらなくなり、
入院をして点滴治療になりました。
ケイレンは一時止まっていたそうですが、早朝先生からの電話でぽて丸が亡くなったと知らされました。
去年の12月14日でした。本来なら遠距離で通った治療効果が一番出ているはずの時期でした。
家の中でいたのはほんの7ヶ月で、その内の半分が闘病生活でした。
そして一番嫌がっていた病院でぽて丸を死なせてしまったことにとても後悔し、かわいそうでたまりませんでした。
あと一年でも元気でいてほしかったのに。私は一体どうすればよかったのだろう。
あの子はうちへ来なければもっと楽に死ねたのではないかと思ってしまいます。
大変な闘病生活を送らせてしまったぽて丸です。未だに後悔は消えません。
私は医者ではないのでちゃんとしたことは言えませんが、
脳腫瘍というのは小さい内は消えてしまえば後遺症は残らないかもしれません。
でも大きくなると腫瘍の影響で正常な脳との間が浮腫んでしまうのだそうです。
腫瘍が小さくなってもその浮腫みは消えないそうなので、後遺症が残るということでしょう。
人間なら「物が二重に見える、頭が痛い、めまいがする」と訴えて早期に発見できるかもしれませんが、
動物の場合はそんなこと訴えられません。頑張っていつも通りの生活をするでしょう。
いつもMRIを撮っているわけにもいきませんし、分かるのはケイレンが起きてからです。
その頃には手遅れになるのではないでしょうか。
こんなこと書けば、じゃあ脳腫瘍の子をどうするの?となってしまいます。
獣医学の限界なのでしょうか。私には分かりません。
他にもいろんな病気がありますが、私は今うちにいる雪と小石丸がこんな病気にならないことを願うだけです。
元気でいてほしかった子を、こんな病気で死なせてしまって残念でなりませんでした。
病気って恐ろしい!